2011年5月30日月曜日

ブッダジャヤンティ~仏陀誕生祭2011③~ 乗るしかない

 コルラの最中に出会った「移動遊園地」。チビ2が乗りたがったアレです。
 鉄のかたまり観覧車よ。乗ると決めたからには乗るんだ。誰がなんと言おうが、乗るんだ。そうだ。まずは許可を取らんと。パナウティでは「大人はダメ」って断られたけんね。

私:「あのー。私も乗っていいんスかね?」

係員さん:「ホンチャ」

やったー!よしッ、早速チケットを購入だワンワン!
 大人も子供も30ルピーでした。なぜかチケットには40Rsとありますが。多分、他の乗り物でもこのチケットを使っていて、一番高い乗り物が40ルピーなんではないかと。ちなみにイラストのような汽車は、どこを見渡してもありませんでしたが。←あったら乗る。

***   ***   ***


私:「そろそろ私の順番ッスかね?」

係員さん:「いや、順番やけん、じ ゅ ん ば ん。」

私:「もう、いいやろ?」

係員さん:「まだっつーの」←というような顔。

大人しく私に手をつながれている3歳のチビ2より、36歳の私が急いているのであった。

 これは前の人が降りるときに分かったのだが、おそろしく原始的な観覧車なので、乗るときも降りるときも『対角線状』にしなければならない。ウェイトの関係だ。

さらに、カゴがおっそろしく不安定なのだ・・・。

いすの真ん中に座らないと、もしくは二人でバランスよく座らないと、それだけで傾いてしまう・・・。ということで、チビ2をギュウギュウ脇に押して、自分がほぼ真ん中に来るように、座る。

さらに、バランスよく座ったら座ったで、普通前から落ちないようにバーがあるだろッバーが!はい。なかったんです。私は落ちたとしてもチビ2を落とすわけには、イカン。断じて、いかん。私の腕はチビ2のセーフティー・バーになった。

この時点で、実はちょっと後悔していた。心臓もちょっとドキドキしていた。でも、隣のチビ2はかなり嬉しそうに「おねーちゃーーーん!おとーーさーーーん!!」と、はしゃいでいる。よかった、チビ2と一緒で・・・。チミを産んでよかったよ・・・。

そんで、乗ったら乗ったで、対角線上にまた誰かを乗せるので、急にグワァァァァんと上に上り、マジ、心臓飛び出るかとおもいました。ハイ。チビ2だけが心の友です。

 
「上から写真、撮ろ♪」


それは甘い考えでした・・・。若者が二人がかりで勢いをつけて、回り始めた観覧車はもうそれはアナタ、ノンストップの超特急でございます。写真どころじゃありまへん。

チケットには「5ROUND」って書いてあるので、たった5回しか回らないのーつまんないなーなどと思っていたのですが、アレはきっと優に30ROUNDはしたかと思います・・・座っているのに、ヒザが笑いそうでした・・・・

恐怖が次第に頭のてっぺんを抜けて天国に旅立ち、その後はもう笑うしかないのです・・・・。

笑いすぎて涙が頬をつたいました・・・・

もう30代後半なのに、こんなとこで観覧車乗ってる日本人って・・・

あたしって・・・・。

本当の目的のコルラが、急に遠ざかってあとは足がドラえもん状態で3cm浮かんでいたような気分でした。そんで、お父さんとはぐれて正気を取り戻しました。このときも「子供産んでよかった」と、心のそこから思いました。

今回のブッダ・ジャヤンティのコルラでは、「家族の大切さ」を思い知らされました。いい気づきです。神様ありがとう。 

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