うちの旦那のおかんは、前々からそういっていた。一家のご本尊さまのことを「クル・デウタ」というのだが、それは、家にある小さなものでなく、ちゃんとそれぞれの家庭のクル・デウタ寺なるものが存在するらしいのである。
といったのは、今年こそ、そのクル・デウタのある寺へ、お参りに行くと言う決心らしいのです。我が家のご本尊さまは、結構大変な道のりのところにおられるそうで、義母おかんさえも、そこへお参りに行ったことがないらしいのです。
義母おかんは、うちの家長だ。ツルの一声=義母おかんの一声。
「あんたら、行く準備、しな。でも、おかんは金ないよ。どうにかするんだよ」
これで、もう準備は整ったも同然。「ばーちゃんが行くならあたしも行くー」「お母さんいくなら・・」「姉さんいくなら・・」参加人数はうなぎのぼりに増加し、総勢25名弱、バスは通じていないので、大奮発して車をチャーターすることとなった。
あり得ない展開、あり得ないスタート・・・。どうやって、乗るんですか?プジャ・グッズも相当ありますよ?さらにラック・バッティも燃やすらしいですよ?このまえパシュパティでやったばかりなのに?(ラック・バッティ参考1 ラック・バッティ参考2)
6人乗りらしい車に、13人。4人のところに6人乗ってますがな。あり得ないことが普通に起こる国、ネパール。私、ドライバーさんの後ろ。ドライバーさんにかぶりつき状態。
とにかくそんなこんなで、なんとか2台に分乗して、出発。シバプリの林を抜けていくコースで、景色はグー♪なのに、なのに、
時間指定通行止めの立て札が
11時半まで、通れないらしい。強制的にトイレ休憩。青空トイレで用を足し、通行止めにしているところを見物しに行ってみた。
研削機が崖を削っていた。「おれ、もう3時間も待ってるけんね」と言う人もいた。うちら、小一時間待ちですんでよかった。
さて11時半になり、珍しく時間通りに工事が中断されて、お寺へ向かう。が、それはもう、ドライブなんていうレベルではなく、20年前のでもなんでも、さすがは三菱パジェロで、さすがはランドクルーザーであることを思い知らされた道のりでありました・・・・・・・。
ご本尊さまに会いに行くどころか、このまま冥途へ行ってしまうのかと、何度思ったか・・・。今ブログを書いている私に乾杯。すばらしいドライバーさんに、心から感謝です。
寿命が3年縮まった道のりを過ぎて、たどり着いた我がご本尊さまが祭られたお寺。
なぜか、おっさんがかぶる、「ネパリ・トピー」をかぶった近所のばあちゃんが、満面の笑みで迎えてくれたのでした・・・。
続く。
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