2012年6月15日金曜日

洋式じゃないと

先日のこと。子供たちをいつものように――実は最近スクーターデビューしました!!――迎えに行くと、お姉ちゃんの様子が、おかしい。

「どしたん?」

と聞くと、お腹が痛いといふ。「うん子でるかもね」というとウウンという。「うん子でるようにジャンプしてみな」お腹が痛いというといつもこのテで乗り切ってきた。きっと今回もそうだろう。なんせウチの長女ときたら、トイレを選ぶこと甚だしく、絶対に洋式でないとうん子はしないという頑固モノ。

学校のトイレは和式で、2歳半で通い始めてからこれまで、「今日はちゃんとうん子したよ!」なんていう報告は聞いたことない。ばかりか、私の顔をみて、家に帰れる安心感から便意がむくむくと再発し、なんどダッシュで家路についたことか…

***   ***   ***


話を戻そう。そうして、微妙に具合の悪そうな顔をみつつ、家で宿題などしていると従姉妹がSLCの試験にパスしたお祝いとかでラッドゥを持ってやってきた。このラッドゥというのは、食物兵器で、ものすごく甘いだけの祝菓子。それを二つも平らげて、一時的に元気になった娘は「姉ちゃんとこに行くー」と言い出したので、ほんなら行っておいで、お父さんに迎えに来てもらおうね、と送り出した。

晩御飯の支度もすっかり終わり、まだ帰らんね…と思っていると、電話が鳴り、「今、病院」というお父さんの声。え?そんなに具合、悪いん?わし、テキトーすぎた?もしや、盲腸?どうする??ネパールの病院で、手術…

そんな悪い予感がぐるぐると頭をまわりつつ、心配しながら門のところで待っていると、暗くなってからやっと帰ってきた。なにやらうれしそうに袋をぶら下げて。「お薬、もらったん?」と聞くと下のちびがもっとうれしそうに「うん!!」という。なんか心配して損した感。とにかく思ったような大病ではなさそう。「先生、何だって?」と聞くと、

「うん子詰まってるって!!」


…母ちゃんは思いっきり脱力だよ。急いで風呂に押しやって、うれしそうにもって帰った薬の入った袋を開けてみると、

これって浣腸では



私だってあんたたち生むときしか使ったことないよ。まぁしかし浣腸するほどではないかもしれない。今夜はお腹をマッサージして寝かせよう…。やっぱり毎朝うん子の習慣は大事やね…などとお父さんと話しつつビールを飲んでいると、

「おかーさーん!出たよーーでたよーー!!」

…!あんた風呂にはいったんじゃなかったん!? 


30分前に蒼白になって病院に飛び込んだお父さんの心配も、ネパールで初めてお目にかかった浣腸も、無駄に終わりました。


0 件のコメント :

コメントを投稿