雨の引越し

　ずいぶん前から引越しを考えていたのだけれど、なかなかコレと思うところが見つからず、やっと引越しをすることが出来ました。雨が続き、引越しもユーウツ。しかしそろそろ家賃も・・・ということで、先日雨のなか思い切って引越しを決行！


　この写真はいったい…ドナドナドーナードォナ～？いいえ。夜逃げ？いいえ。これは我が家の引越し風景です。

　普通ならトラックとか、ねぇ。しかしそこはネパールカトマンズ。トラックで引越しすると、自分で何から何まで運ばないといけません。ところがこの夜逃げ調リキシャスタイルですと、彼らが荷物を荷台にくくりつけてくれ、家の中まで運び込んでくれます。たいしたものではありませんが、家具などはあちこちキズが付いて、雨のおかげで箱も濡れちゃったりしましたが…。

　しかもこの長雨で、舗装されていない道はドロドロ、あちこちに穴は開いているし、リキシャの兄ちゃんは、肩から湯気が上がって、お金払って頼んでいるのに、申し訳ない気持ちにさえなってしまうのです。

　前の住まいから新しい住まいまでは、普通に歩いて５分くらい。こんなに近いのに、ハプニング続出。

　道の真ん中にでっかい穴ボコが…
（写真左下）

なんでこんなとこに穴が開いてんだよォ！
うちは引越しなんだよォ！

　なのに、なんとかなってしまうところがまたカトマンズ。こういうときに居てもたってもいられないうちのダンナさんは、リキシャの兄ちゃんとの連携プレー。そこらへんにあったレンガと板切れで、上手く穴ボコをカバー。「オリャー！そっちいいかー！いくぞー！」「押せー！押せー！」

　こうして力をあわせて苦難を乗り越え、引越しが終わる頃には、リキシャの兄ちゃん達に親近感さえ抱いてしまったようです。「アンタ、田舎どこなん？」などと、親しげに話し込んでいます。果てには、「お疲れさん！一杯飲むやろ？」と近所の飲み屋へ行ってしまいました。。。　こういうところは、ネパールで生活していて、いいなぁと思うポイントのひとつです。

　こうして雨の引越しもどうにか終わり、まだ片付かなくて落ち着かないこの数日。丈夫なだけがとりえの私も、ちょっと疲れ気味。だんだんと新しい住まいに慣れて、チビが走り回り、またベランダも広いのでベランダ菜園ももっといろいろ出来るし、部屋もあしようこうしようと考えては置き換え、楽しみなことが沢山です。

　大変な引越しだったけど、いい気分転換にもなりました。でももう雨降りの日の引越しは嫌だなぁ。