2009年3月31日火曜日

バルタマン―男の子の成人式のようなもの

 
 先日うちの甥っ子が「バルタマン」の儀式をする、というので出かけてきました。「バルタマン」とは、ネパール版「成人式」」とでもいう儀式で、大人になる段階の通過儀礼ともいう儀式です。晴天の中、カトマンズの北、ブダニールカンタのお寺で、合同バルタマンが執り行なわれましたので、そのレポートです。


 その時期は、例によって占いで決められるので、7・8歳くらいのちっちゃな子供もいれば、ヒゲが生えている青年もいます。うちの甥っ子は多分18歳くらいです。 いよいよ儀式が始まりましたが、一体何してるのかわかりません。てこれじゃあレポートになりませんね。聖水をかけたり、護摩の火を炊いたりと、様々執り行なわれていきますが、それぞれにどういう意味があるのかは?? 


 そうして、剃髪の儀に入ります。後頭部の一部だけを残してあとはつるっぱげにします。ネパール語で、これを「トピ」といいます。この剃髪は、そこらの床屋ではなく、叔父さんにあたる人が行います。

じゃ、剃るよ
 こうしておもむろに髭剃りでジョリジョリと剃ります。場所も適当に空いてるところです。剃り落とした髪の毛は、お盆に受けて、「サンガム」と呼ばれる2本の川の合流点にあたるところに流すのだそうです。


*** *** ***

 

 剃られているほうはかわいそうですが、剃ってるほうはかなり笑えました。かなり遊ばれてました。
 



 


ハイ完成。



*** *** ***


 さぁ剃髪の儀式が済むと、今度は行者の衣装を身につけます。


 みんな一斉に着替えました。それぞれの前には、儀式に使うグッズが並んでいます。年長の人からマントラという「真言」を授けられます。このマントラを授けるとき、覆いをかぶって耳のそばでささやくようにし、外に漏れないようにします。実はレポートしながらも、意味が良く分かっていません…。


 行者の格好をした若者達、今度は行者さながらに物乞いです。女性達、今度はお母さんやお婆さんに混じっておばさんにあたる人が参加です。私もこの列に加わって、施しのマネごとをしました。お米や果物、お金なんかを施すそう。
 

 それからもうちょっと儀式が続いて、終わり。同じ日に「ジャナイ」と呼ばれる聖紐を授かり、肩から斜めがけにします。これで一人前の男だゼ!といったところでしょうか。この聖紐はこれからずーっと肌身離さずつけておきます。「気持ち悪い」といって、つけない者もよくいますが。。。←うちの旦那


 なんだかんだの儀式は年がら年中ありますが、このバルタマンは結構楽しい儀式でした。

0 件のコメント :

コメントを投稿