2012年3月15日木曜日

バルタマン(成人式)とサプタのリポート

 男の数だけ、バルタマン(バルタバンダともいふ)あり・・・。ブログに書いていないだけで、年間相当のバルタマンの儀式に呼ばれるワケですが、カトマンズではなんとも味気ない儀式が多くて、最近は流行のパーティパレスなんかで盛大に祝っちゃったりしちゃったりするんですが、それってなんか私的にはアウト。

 やっぱこうでなくっちゃ(鼻息)。バルタマン=頭を剃る、くらいのイメージしかないのですが、これやっちゃうと、いっぱしの大人。これからの人生で迎える様々な儀式に、大人として扱われるようになります。


 剃髪にした先っちょに、黄色い包みが。なんだコリは?聞くと、お金を包んでいるのだそう。指輪を入れる例もありだそう。

 サプタのプジャは、毎年するようなものではなくて、かなり特別な大きいプジャなので、この機会には本当に村中の人を招待するんだそう。それで思いっきり人が多いわけだ。裏方ではこんな感じ。
 ちなみに彼はウチの兄ちゃんだ。去年だったか、ウチのダンナの親戚(7世代さかのぼりましょう)一同お金をだしあって、こんなときのために大鍋や皿を買った。大活躍じゃないの。山のようなカリフラワー。山のようなジャガイモ・・・。日が昇るまえから10人くらいで準備だったらしい。お疲れ様~。

 それにしても、多分延べで500人は来ているのでは・・・こんな田舎で・・・。

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 調理場の大変さとはまたちがう大変さがプジャにはあります。

 こちら「オーム」のプジャ。オーム・プジャは、10008回「オーム・バガバテー・バースデバー・ヤー」という真言を唱えるプジャで、ルドラクシャの数珠を数えるスタイルと、聖水を使うスタイルがあって、今回は聖水バージョン。

 10008回ですよ。10008回。一万八回。唱えてるうちに忘れませんか?忘れたらまた1からですか? でも、一人で10008回じゃなくって、参加者の数で10008回を割れる、って言うところが嬉しい♪ 今回は12人参加で大分楽ちん。10008÷12=???  

  あぁ忙しい忙しい。オーム衆がゴニョゴニョ唱えている脇では、バルタマンの若者が行者に扮して物乞いをしたり、どっかに逃げたりするんですが、もう追いかけていけません。



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サプタ会場の、わら葺の小屋だけが、平和ムード。

 初日から聞きに来ていたおばちゃんも。特盛りのお供え物に、その脇では、ハルモニウムつきのバジャン。平和なのは参加者だけで、プジャリのおいちゃんは、前夜(今日の早朝?)も夜中の2時過ぎまでプジャをしていたので相当眠そうだった。

 あぁプジャ好きにはたまらん・・・。久々に至福のプジャでした。


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