2008年12月21日日曜日

マショーラ

 冬場はよく日本でも保存食として漬物や、日干しを作ったりしますが、ここカトマンズ、いやネパールでも同じようなことをします。そしてやはり、あまりヤングな人たちは作りませんが、年寄りほどこういうときは腰が軽く、作業に精を出します。ということは私もそちらの仲間入りか・・・?


 ま、そんなことは置いといて、ネパールでは保存食、といえば乾燥野菜や漬物が多く、他に魚の干したのや肉の干したのもありますが、家庭で作るもの、といえばやはり野菜系です。今日はいろいろある保存食の中から「マショーラ」を紹介します。


 マショーラ、とは見た目は小さくてごつごつして、一体ぜんたいコレなあに?といった風体をしています。が、食べると美味しくて、こりゃーやめられませんな!とファンになる方も少なくなかろうと思います。今回はその「美味い!」ではなく、マショーラの作り方を紹介しましょう。

 誰も作るとは思えんのやけど…

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 さっでは張りきって作りましょう。用意するものはたったの二つ。三つでもよし。まずはこれを。って何じゃコリャ?これはサトイモの葉っぱの茎です。いろいろと種類がありますが、近所に生えてたのと、ウチの庭のとをとって来ました。これ一本が1mくらいあります。
 こいつの皮をむいて、細かく刻みます、、コレが結構大変です。アクが強くて手が真っ黒になりますし、手が痒くなることも予想されますのでご注意ください。



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  そうしてもうヒトツの材料がこちら。ツブツブしたものの正体は、豆です。大豆よりも小さい、ネパールやインドではよく「ダール」と呼ばれるスープに使われます。この豆を一晩水につけておき、皮を取り除きます。

 これがまた面倒くさい。何度も何度も水をかえて、浮いた皮を捨てます。が、ただ捨てるのもなんだかもったいないので、これは植木鉢に放ることにします。皮を除いた豆は、ミキサーでどろどろに。


 この作業が面倒な人は(普通面倒やろ!)ほかに、ヒヨコ豆の粉などを使ってもOKです。市販のものがあります。ネパールでは「パコーラ」と呼ばれる、かき揚げの衣によく使われます。 

 ふー。結構時間もかかります。気合です。
 

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 ヨーシココまで来ればもう一歩です。フー疲れた疲れた。今度は、どろどろにした豆と、刻んだサトイモの茎を、混ぜます。モミモミモミモミ…すると、塩もスパイスも入れてないんだけど、水分が出てきます。ヨよーく混ぜます。


 そしてこのモミモミしたものを、干すよ!

 すっかり日が暮れそうになっちゃったよ…。朝からやって、これです。少しずつ手にとって、ぽちょん、ぽちょんと、小さなダンゴ状にして置いていきます。これがまた大変。気合前回です。もうおばちゃんはフーフー言いっぱなしです。こうして全部終ったころにはトップリ日が暮れてしまつたのでした…。


  数日後。チビたちは「コレなーに!」といたずら開始。コラー!触らんよー!まだ乾いてないよー!!という声も届かず、口に入れてペッペッペッ! フフフ・・・ほら見てごらん。言わんこっちゃない。夜露に濡れないように、夜はシートをかぶせます。もうここまで来ると愛情さえわいてきます。食べるのがもったいないくらいです。


美しい・・・。

 こうして干すこと4~5日。天気もよかったので早く乾きました。これを見て、「私も作ってみたい!」という方。いらっしゃいますか? おらんよね…食べる方だけをお勧めします。  

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