ありがとう電気

　東日本大震災の爪あとはまだまだ大きく、これからも続くのだろうと思う。けれども、沢山の素晴らしい活動や、支えあっている姿をテレビやネットで見ると、本当に美しいと思う。

　同じカトマンズの住人で、私の大好きなＭさんが、「私は日本人であることを誇りに思う」って言ったけど、本当にそう思う。

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　遅ればせながら「節電ポスター」のことを知り、この動きも素晴らしいと思った。年がら年中停電のカトマンズ生活、電気のありがたみを日々感じるのだけれど、改めて電気のあることのありがたさが身にしみる。

　電気のある時間には必ずやらなければならないことがある。

　まず、水の確保。我が家では地下水も大切な生活用水なので、タンクにどのくらい水かあるか、１０００ℓのタンクが何日で終わるか、常に念頭において過ごさなければならない。たった２日しかもたない。

　タンクの水量がへると、計画停電表をチェックし、忘れることなく汲み置かねばならない。我が家の住人１５人（部屋貸してまーす）のために、毎日屋上タンクは欠かさずチェック。２回も３回も・・・。



　そして次に、掃除。

　ほうきと雑巾がけの掃除では、どうもほこりが気になってしまう。私自身湿疹持ちだし、家族のためにも部屋はきれいにして過ごしたい。だから、掃除機をかけるのは停電表と相談してから。

　電気のある時間に家に入れないときが続く時には、ほうきの先にフリースの布を巻いてから。半端なくカトマンズはほこりっぽいのである。窓を閉め切っていても、３日も拭き掃除をしないと、うっすらほこりがたまる。靴で歩くところには茶殻をまいて、ほうきがけ。

　節電という意識からより、ないから・・・。でもこの方法で、十分。時間はかかるけどね。
　
　それから、洗濯。もうこれはあきらめた（笑）家族全員の分と、ベッドシーツやカバー、バスタオル・・・「電気来てからしよー」て、電気を待ってられません。ので、よほど電気事情＆水事情のよい時期でないと洗濯機は使わず（使えず・・）手洗い。おかげでカロリー消費に一役買っていると思われます・・・腕は太くなりますが・・・てもともと太いけど・・・。

　毎日１時間洗濯に取られるけど・・・。

　　
　あーあ、愚痴になっちゃった（笑）


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　「ばーちゃんとこは停電なくていいね」

　と言っていたうちの娘。いや、こうなったら不便でも停電はあったほうがいいかも知れない。だって、こんなに電気のありがたさを感じられるのだから。負け惜しみだろうか？それに今、日本でも同じように頑張っている人達がいっぱいいるんだよ。なくても、なんとかなってるよ。

　そう、なくてもなんとかなる。

　みんな、工夫して絶対乗り越えられると信じてます。