2007年8月13日月曜日

停電とローソク

 こんなに雨がジャンジャン降っているのに、また計画停電が始まったようであります。「こんなに雨が」と、雨と停電と何のカンケイがあるのかい?というと、ネパールの電気は水力発電によるものが大半なのだそうです。しかも「あっ停電だわっ!!」と不意に来るのではなく、計画。計画停電といいますと、日本ではまず考えられないこと。いや、停電さえも、そうそう体験することではナイ。

 この計画停電とは何事かといいますと、区分されたエリアごとに「A区は月曜・火曜の夜6~8時」「B区は水曜・木曜の夜6~8時」といった具合に、時間と曜日がきめられています。何事においても大雑把でテキトーな感じを受けるカトマンズでの生活において、こればかりはシッカリと実行されています。ま、ないものはないんだから、仕方ないね。

 夜の6~8時というご飯時は、主婦にとってはイタイ時間帯ではあるけれど、今はまだ週に2回、2時間づつ程度と少ない時間。まだ、まし。この年の春までの乾季は日に6時間は停電、あっこれって、停電なのかな、もしかして節電かな?強制的節電?どっちでもいいか、電気がないことに変わりはないから。それで、この停電、これは仕事にならない。仕事でコンピューターや機械を使う人達は、うむを言わせず休憩に突入。作業大幅に遅れ。経済大打撃です。レストランやお店でも、冷えたビールはなかなか出てこないし、冷蔵庫に物を入れていても、余計に痛みそうで、大丈夫かな?と心配になります。



 そんな訳で、カトマンズ生活に必要なもの、ローソク。これまた日本じゃあまり出番がないねー。カトマンズではどこの雑貨屋でも扱ってます。だって生活必需品だもん。ローソクの光でごはんする生活、この先いつまで続くのか知らん?停電の日は、昼から夜に備えて下ごしらえをしておきます。

 でもたまにはちょっといいムードな感じもかもしだしてくれる、ローソク。ちょっとアロマオイルを垂らして、香りを楽しんでみたり、ローソクの灯りでチビとお風呂(シャワーやけど…)に入ったり、停電だからこそ隣のテレビの音も聞こえなくて、静かでいいこともあるのよね。もっと遅い時間の計画停電だと、月のある晩には月見を楽しんで、外の虫の音やカエルの鳴き声が一層大きく聞こえます。


 いろんな面で、新しいものが次々と入ってきているネパールだけれども、こういう最低限生活に必要なところは、もっとシッカリ整備してほしいなーと思うのは私だけじゃないハズ。ローソク要らずの日が来るのは、いつの日のことでしょうか。

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