知人から譲り受けたこの本、以前にも読んだことがあるのですが、もうずいぶん前のこと、新鮮な気持ちで読み返してみました。チビの眠っているスキをついて読んだため、しばらく家のこともお座なりに…
TVドラマにもなり、あまりにも有名なこの作品。そういえば妹が「一心ステキ!」などと言ってたなぁ…私はドラマの方は見ていないので、誰が一心役だか知らないのですが、大変な話題になったドラマのようです。主人公、陸一心の波乱万丈の半生の物語は、彼の半生のみならず、その周りを取り囲む人間の模様も、想像を絶するものがあります。戦争とは、私のようなそれを知らない世代にとって、思いもよらぬところに今に至るまで傷跡を残しているのでしょう。
90歳を過ぎた私の祖父は、対戦中、中国や東インド方面へ出兵し、たまたま日本で終戦を迎えたそうです。物語の中の陸一心の実の父親と、似たような境遇です。家族を残して戦線へと向かった男達、家を守り、家族を必死に守った女達、当時、それが当たり前だったとはいえ、離れて暮らすことのさみしさ、苦労、不安…無事に生きていても、生きていることさえ辛いこともあったでしょう。私がせがまなければ祖父の口からは語られることのなかった体験は、どんなに本や話で想像を膨らませても、垣間見ることさえままならぬ気がします。
先日テレビで「憲法9条の改正」について討論会をしていました。それぞれ意見があるでしょうが、私は改正には反対です。軽々しく口に出来る問題ではないのですが、、、、改正を望む人たちは、しきりに「国防」という言葉を口にしていました。日ごろからそういう構えをもって生活しなくてはならないとは、それ自体、私などは恐ろしく感じます。それにしてもその番組の中で知ったことですが、日本の軍事力が、世界で5位ということを知り、これには驚きました。
多大なる犠牲のもとに、立ち上がってきたであろう今の日本という国。歴史は繰り返すといいますが、繰り返さなくてすむものならそうであるに越したことはありません。9条改正=戦争とは思いませんが、その一歩を踏み出さない為にも、守って欲しい9条だと思います。
あっなんだか話がそれてしまいました…
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