ダサイン祭が近づき、にわかにバザールは活気を帯びて、日本で言えば12月クリスマス・正月前のようなある種あわただしいというか、どこかソワソワした空気が漂うこのごろ。ダサイン祭は一年で一番大きなお祭り。昔の日本の正月のような感じでしょうか、新しく洋服を新調し、子供たちは凧揚げに興じ、学校も長期休暇になります。イスラム教徒意外は『ダサインが来るぞ!』ってだけで、どうも腰が落ち着かない様子。そこは一般市民ならず、警察の方々も同じようであります。
何かと物要りなこの時期、警察の皆さんも例外ではないようです。ここ2・3日、取り締まり強化。それはナゼか?祭りムードに喝!ですか?いや、それは違うと思います。巷のウワサでは、取締りに熱心なのではなく、賄賂の「取り上げ」に熱心なんだと…。
普段は別段取り締まりもしていないこの交差点ですが、熱心に取締りを、しかもこの大人数でやっているところをみると、サテはみんなグルだなっ!!一方通行を捕まえては、ナニやらごにょごにょ耳打ち。捕まったほうも慣れたモノ。その会話の一部始終が聞こえてくるようです…
「ピピピピーはい止まって止まってー」
「チッ…ついてねぇなぁ。200Rsくらいで納まるやろか(心の声)」
「ここは一方通行って知ってるよなっ」
「…いや、親が入院して、急いでいたんです」←とりあえず言い訳。
「ハイちょと免許みせて!」←一応仕事はこなす。
「モゾモゾ」←一応見せる。
「そうか。アンタも急いでるようだし、ワシも茶でも飲みたいと思っていたところだよ」
捕まってしまったほうも、免許を取りあげられて、面倒なことになるよりはささっと賄賂を渡してコトを終わらせてしまったほうが楽なので、慣れたもの。
カトマンズに住み始めた頃は、こうしたことに毎度腹を立てていた私ですが、何事も慣れというものは…むしろ、賄賂で済むのなら、もしやこれはある意味合理的なシステムでは?と思うこともあるこの頃。腹を立てても、正しいことを通そうとしても通らないのがここネパール。「正直者はソンをする!」と思われるフシもあるし。。すこしは流された方が、住みやすいこともあるんだよなぁ。なんかまんじりともしない気もするけど(笑)
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