2007年9月28日金曜日

路上クック

 カトマンズに住んでいると、驚く光景に出会うこともしばしば。でも、本来なら驚いてしまうところ、あーやっぱネパールだわ~と妙に納得してしまうのも、ここに住んでいて楽しいことのひとつ。



 いつもはバイクで通る道の脇に、いつもあるので、あまり気にしていなかった光景。ある日、歩いて通るとやっぱり気になって、ちょっと現場検証してみました。



問題のブツ(光景?)


 煙が上がってます…普通に煮炊きしているようですが、これ、道端です。ね、やっぱり普通っちゃ普通なんだけど、何かが非日常的だと思いませんか(笑) しかも、「有り合わせでとりあえずクック」風にもかかわらず、このかまどは常設となっております。煤けた鍋をみると、やはりいつもこのようにしてクックしているようです。ある日は、なにか麺を茹でていました。ある日はジャガイモを茹でていました。



 ここの家の人かな~と思いきや、このかまどの前はシャッターとなっており、お店風。時間になったら開店?と思いきや、お店が開いているところは見たことがナイ。どこの人が一体こんなところに誰に断りもなくかまどを設置して、火をくべてクッキングしているのでしょう!?そしてここでクッキングしてる人は、どこに住んでいるのでしょう!?まぁ近所の人なんでしょうが、自分ちの前でなく、この場所ってところがなかなか度胸あるというか、利巧というか、やっぱりそこら辺がネパール人なんだよなぁ(笑)




 しかし…そうしたギモンを抜きにして、こうして遠景で見てみると、これはかなり好条件の場所であると言えます。電柱風のものが立っているが故に、こちらのかまどには車が突っ込む恐れもありません。キャンプで言うなら「いい場所取ったな!」って感じ。誰にも迷惑をかけていないし、苦情を言われないから常設になっているんでありましょう。ちなみにこの子供を抱いた女性は、ただの通りすがりの人であって、クックしている人ではありませんでした。



 道端でクックしようが、焚き火しようが、ごみを燃やそうが、寝ていようが、誰もとがめることのないカトマンズ。不謹慎、近所迷惑といえばそれまでですが、大らかに認めている住民の心の広さには脱帽であります。日本だと、きっとこうはいかないですよね(笑)


0 件のコメント :

コメントを投稿