2007年9月22日土曜日

病気なるで


先日マイクロバスで、というのは乗り合いバスのことですが、それに乗ると、斜め前の座席に座る、ちょっとやつれたカンジの化粧ッ気のない女性が(それは私もおなじか)ジッ…とチビを見る。というか凝視している。「何やろ?」と私も黙ってその女性を見ていたら、不意に口を開いて

「あんたのチビ、病気なるで」

 きゃっ!この人は一体何者なの?!イキナリ予言?!とりあえずチビについてのようなので、私もチビの顔を覗いて見ると、いつもの癖で下クチビルをキューと噛んでいる。なんだ、このことか。

「病気なんかならんよ」と言うと、

「いや、なる。そんでクチビルがそんな形になるで」

 えらい断定的なんである(笑)これは、そんな真剣な顔して、私に助言してくれているんである。そんなことないやろう、と言い返そうとする間もなく、マイクロバスは目的地に着いて私たちは降りることに。


 こちらの人たちは子育てに関するこういった迷信?というか、ヘンな思い込みと言うか、山ほど信じているようです。そんでまたウンチクが山ほどあるんだ。ちょうどチビをつれて歩くと、みんなにいろいろ言われるんで、関心を引かれたんですが、笑っちゃうようなことも結構あります。この下クチビルを噛む癖についても、さぁもう10人には言われたでしょうか?


 抱いて出かけるよりも楽なので、スリングに入れてどこでも行っていたころは「そんな袋に入れて歩きよったら、足がひん曲がった子供になるで」中国の纏足じゃあるまいし、そんなこともなかろうよ。「子供はこうしてまっすぐ寝かせて抱くもんだ」曲がらないくらいギューギューにおくるみで包まれている。。。と、スリングに関しては10人どころじゃなく言われたっけなぁ。しかし現在チビは普通に歩いておりますよ。こちらでスリング姿は目立ったらしく、よくみんな他人のことを覚えていて「あの袋の子供が歩きよる!」と言われたことも何度か(笑)


 それからマッサージも。こちらの赤ちゃんは風呂にはメッタに入らないけど、オイルマッサージは毎日させられてます。私は面倒なんで、ごくたまーにうっすらオイルを塗ったりしてみました。「オイルマッサージせんと病気なるよ」や、普通に元気っぽいけど。「この頭のペコペコしたとこにな、オイルを揉みこんだらいいよ」ひゃっ!普通そこは触っちゃイカンとされているところでは?!「目にもオイル入れないから、あんたとこのチビは目が小さいんだよ」そ、それは本当でございますか?!なんだか拷問のようでもありますが?!


 と、私のように、のらくらなお母さんに育てられる子供は「病気に」なったり「体の形がおかしく」なったりするらしいのです。それにしちゃあうちのチビはあんまり病気もしないし、体は小さいけれどよく食べよく遊んでいるんですが。ふふふ…これからが私の逆襲のとき。「病気なるで」と言った皆さん、見てらっしゃい、様々な迷信を、吹き飛ばして差し上げましょう!!

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