オールドバザールを歩くのは、いつもいろんな発見があって面白い。店先で売られているものもそうですが、上を向~いて歩こ~う(ちょっとした慣れとテクニックが必要ですが)と、歩きなれた路地の左右上下目を皿にして歩くもまた一興。野菜以外は、年中店に並んでいるものは代わり映えがしないので、目的地に至るまでは、こうして目が上へ下へとキョロキョロ、怪しいヤツだな…って思われてるかもしれません(笑)
えぇ…思われたって何だって、楽しいんだもん!今回の発見には自分でちょっと小躍りしてしまいました。しばし足を止めて鑑賞さえしてしまいました。いつも見て、知っている建物なのに、これはこれは!と初めて出会うような喜びでした。って言っても何のことだかわかんないですね。写真をご覧ください…
古びた4階建てのこちらのお宅。バザールに面しているのですが、珍しく一階部分がお店ではありません。入り口は右側の細い路地からで、れっきとした住宅のようです。ぱっと見た感じでは、2階の右側の大きな太陽の絵と(その下に親切に「太陽」とネパール語で書かれています。ありがとう。)左側の卍が目に付いて、お絵かきハウスだなって思い勝ちですが、よく見ると細部の細工はなかなか素敵です。西洋風の柱に、窓の上の細工などは、ネパール・ヨーロッパ折衷様式とでも言いますか。西洋風のデザインが入ってきて、モダンであった時期があったようです。この家を建てた当時は真っ白で、なかなか小粋であったろうと思われます。
と、この家の前に佇んで、しばし昔の様子を想像してしまい、じっくり眺め回して見ると、なにやら屋根のトンガリ、日本の社寺風に言いますと「懸魚(げぎょ)」?ちょっと違うか。。。まぁそのあたりにコロンと丸っこいものが付いています。
こ・れ・は!!なんと厳めしいお面風の彫刻がっっ!!スバラシイ…髪型などはなんとモヒカンであります!ここんちの4階のお向かいさん、毎日これを眺めて生活していたのですね!祭りなどで時々目にするネパールのお面とは、かなり感じが違って、日本的な感じがしませんか?ネパールの家は、ほとんどレンガで造られていますが、古い建物だと床や屋根の梁には木が使われているので、これはもしかしたら木彫りでしょうか?だとすると、保存状態も良好です。
西洋風の細工と般若風のお面のマッチングが、意外や意外、かなりグッときました。←私だけ?
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