2007年10月4日木曜日

砥ぎ屋さん

 
 カトマンズでは、モノを大事にしているのかしていないのか、よく分からない使い方をしている場面に遭遇することはままありますが、使い勝手がいいかどうかは別にして、往々にして長く使っているモノが多いように見受けられます。それはいろんな修理屋さんがまだまだ活躍しているお陰かもしれません。



 たとえば、包丁。私など、一介の主婦であり、料理上手とも思えないのですが、切れ味の悪い包丁をみると妙にムカーとしてしまいます。トマトやナスの皮がスーと切れないとか。たとえば、裁ちハサミ。たいしたモノは作れないクセに、シャキンシャキンと切れないと、腹が立つ。包丁は、砥石でシャリシャリやっておりますが、はさみはそうもいかない。


そこでお役立ち職人がコチラ。
 アナタ達、道端に座り込んで何してるの?しかも二人とも丁寧に、ゾウリを揃えて脱いでありますよ。中においてある丸い物体は何ですか?手には何を持っているんでしょうか?一人は紐を持ってますね?とジロジロ観察すると、ははぁ彼らは『砥ぎ屋さん』だな!とスグわかりますね。数ある修理屋でも、砥ぎ屋さんは移動性のものがほとんどで、道具を肩に担いで「砥ぎますゼ。」と言いながら、街を闊歩しています。言わなくても、持ってるもので分かります。

「ちょっと!」と声をかけると「アイヨー」とダルめな返事で、早速そこに腰を下ろして開店です。ペアの砥ぎ屋の場合、紐を持っている方が砥石(丸い円盤のような)を回す係。もう片っ方が、実際に刃物を砥ぐ係となっています。回し係さんがグイ~~ングィ~~ンと紐を引っ張り、円盤砥石がいいくらいのスピードに回りだすと、砥ぎ係さんがおもむろに刃物をそこにつけて、火花が散ります。

 ていうか、日本だと、裁ちバサミなどそうそう切れ味が悪くなるなんてことはなかったと思うのですが、うーん、ネパール・インド製のそれは、ナゼかすぐダメになる。モノが悪いのか、使う私の腕が悪いのか(笑)



 ホラここにもいましたよ。こちらはシングルです。紐を持った回し係さんが居ない代わりに、サイクル・タイプとなっております。商売道具は自作でしょうか?こんなモノ、売っているのを見たこともないし? 共同作業が苦手な人や、一人を愛する職人さんには、このシングル・タイプがピッタリでしょう。自分で速さを調節できます。でも、台が細くて、おっとっと!って倒れてしまいそうな危なっかしい印象も。

 砥いでもらったらその場で何かを切ってみてチェックしないと、あとでシマッタ!ってことにもなりかねませんので、お金を払う前に要チェック!またしばらく、大事に使うためにもね!それから、砥ぎ屋は移動性ってコトをお忘れなく!もう2度と会えないかもしれませんよー!



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