先日のティハールのところで軽くふれた『シェル』ダサインやティハールの祭りにはもちろん、ちょっとした素敵な行事や、儀式にも頻繁に登場するヤツ。美味しいんだけどヘビーなんで、そうそう食べれないヤツ。自分じゃ作ったことなんかないんだけど、ナゼかよくもらうヤツ。って、別にキライなワケじゃないんだけど(笑)
シェルとは、米を一晩水にうるかして、それを荒く挽き(この頃では街の人たちはミキサーでやっちゃうみたい)それに香りのよいカルダモンだの、クローブだのの香辛料と砂糖を混ぜて、本来はギー(牛の乳から取る油)で揚げたお菓子。うちのダンナさんのお母さん、特別な儀式の時に作るシェルは、米を平べったい石臼で挽く作業から、揚げてしまうまで一言も口を利かない。なんでか知らんけど…。なんか、神聖なものに捧げる用に作るときはそうなんだそうです。
みんながみんな同じモノを作るワケですので、これってある意味「国民的揚げ菓子」と呼べるモノなんですが、ティハールで姉妹がそれを持ち寄り、兄弟にプレゼントするようなときには「●●が作ったのは美味しい」だの「○○のは揚げすぎだ」などと品評会になります。米の挽き具合も微妙で、あまり細かくしてもねっとりして美味しくないし、荒すぎてもガリガリしてごつい。結構難しいようです。そうして揚げるときのギーですが、我が家では姉さんが3人居ますので、田舎の母さんがそれ用にと、ティハールの前にはせっせとギーを作ります。カトマンズでは美味しいギーがなかなか手に入らないし高いので、街の人は市販のギーと普通のオイルを混ぜて使っているようです。
でもねー。人が作ったものにこう言っちゃナンやけど、やっぱ田舎のギーは美味いんスよ!市販のギーも、これまでに一回だけ買ったことがあるんですが、コレがちっとも食通でない私にも「これはギーではない…」と思わせるマズさでありました。まず匂いからしてマズい。ですから、私が言うのもまたナンですけど、うちのお姉さんたちが作るシェルは、田舎の母さん仕込みのギーのおかげもあって、とーっても美味しいです。
美味しいんだけどね…先日のティハールで、山のように我が家にやってきたシェル。ほんとに山になってました。毎年のことやけど、食いきれない。3食シェルにしたら、昨日あたり終わってたかも知れない。でもそれは揚げ物の性…かなりキツイので、まだある。おすそ分けしようにも、どこんちにもあるので「要らないよ」と言われる…今日のお昼もシェルが主食なんでした…。
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