2009年2月3日火曜日

停電と洗濯

ネパールでは洗濯っていうと「洗濯機」でする、んじゃなくて「手洗い」が普通。エー。これ、常識。私も普段はほとんど手洗いで洗濯してます。運動にもなるし♪……こんなエクササイズ、したくねー!腰がイテー!!カトマンズの主婦たちの、日向ぼっこしながら手洗いというのは冬場の風物詩。マジ?!




*** *** ***



 慢性的に水不足のカトマンズにおいて、洗濯機は「無用の長物」に近いものがある。大枚はたいて買ったのに!!ホントに水はいつでもあるワケじゃないし、停電も多いのよこれまた。乾季の冬場はなおのこと、水は激減電気も激減。電気あるかっ!!と一度確認しないと「さーて洗濯機、スイッチ、オン!」その後のガックリ感ときたら…。さらに「オッ!今日は電気あるぞっ!」と喜んで洗濯機を稼動させたはいいけれど、「ピコ」という洗濯機の無念の叫びとともに、停電になっちゃったときの虚しさときたら…。


 せっかくのいい季節にネパールを訪れる旅行者もまた、被害者の一人なり。ホテルで発電機を持っているところとなると、そこそこの値段を取られるだろうし、シャワーを浴びようと思えば水はなし。アーア。ネパールがっかり。


 一日24時間のうち16時間も停電なんて、家電はほとんど使い物に為ラズして、これ電気はあって無きがごとく。モノはあるのに使えないというこの心の葛藤。洗濯機も掃除機も憎きものに変わりけり。またそれは只のオーナメント。計画停電は、徐々に時間が減ってきたものの、いつまで続くことやら…


 そういうわけで、洗濯はもう、家事というより戦いに近いものがありまして。子供たちは山のように汚してくれて、オムツもあるし、自分のだってチビの鼻水やらなんやらくっついちゃうしで、毎日着替えたい。しかし。そう文句を言っていても洗濯物が減るはずもなく。

―――ここで一句。

●洗濯を したいときには 電気ナシ

●洗濯が 多いときほど 手洗いで

●溜まりゆく 汚れの服のその山を  見つめて今日も ため息漏らす

などと、手でモミモミしながらまた絞りながら考えるのも一興。


 朝の忙しい時間に手洗い洗濯に時間をとられちゃうのは、ホントに悔しいわ。。しっかし溜まっているのを見るのはもっとイヤ。これってちょっとした強迫観念に取り付かれます。ネパールに住みたいと計画中の方…お気をつけあそばせ。一日一時間の洗濯時間として年間で365時間、日数にして15日という時間を費やしているとは…ネパール恨む。


 様々な国際的援助がネパールにされているようですが、日本政府様、どうか、立派な発電所を建設してください。

0 件のコメント :

コメントを投稿