ここまで自転車で来たアイス屋

　ダサインやティハールなどの祭りでは、出店もあちこちに出てきます。先日、田舎へ帰る途中、ラニパウアのバザールで、涼しい顔で、アイスクリームを売る男が、ここに。



ラニパウアはカトマンズから27ｋｍほど、落っこちそうになりそうな山の一本道をずーっとっ進むと、カカニの先にパッと開ける小さな田舎のバザールです。ここからさらにトりスリやランタンへバスで向かう人、また徒歩でそれぞれの目的地へと向かう人などが集まる、ちょっとした交通の要所になっています。

　で、アイスを売っているのは、分かる。売れそうだもんね。子供がねだりそうだもんね。がしかし、問題は、彼はどうやってここまで来たのであろうか？


　店自体が自転車やし・・・。


　 そこで、私も子供にアイスを買ってあげるお母さんというお客になりまして、アイスを求めながらさりげなく突撃インタビューに成功しました。

「どこから来たのー？」

「カトマンズさー」

　えっ！カトマンズ！！！２７kmも自転車で？！　すごくね？！でもそれにしちゃ軟弱な体つきやし、もっとマッチョな感じのアイス屋になりそうやない？？

「自転車、こいで？！」

「いや、バスに乗っけて」


　…それもすごくない？そこまでせんでもカトマンズでもどっか人の集まるとこ行けばいいに…。などとおせっかいなことを考えている間に、彼はさっさと2個のアイスを私に手渡し、「１０ルピー」と言ったのでした。安っ！！



　「白とピンク、どっちがいい？」

　うーん、白にピンクが混ざっちゃって、どっちでもよさそうだわね。「おかーさーん、ピンクー！ピンクー！」ピンク好きのチビの意見に従って、ピンクを注文。味の方は、砂糖水がフワフワしてて冷たいだけ…って感じ。はっきり言って、マズイわ。ここまで来てくれたけど、もう、きっと、買わない。。