2009年11月1日日曜日

ある日の夕方

 なんだかわかんないけど、ここのところ、やけにとげとげしてた私。何に不満、ってこともないのだけど、やたら自分勝手で、口からでる言葉もキツかったり。どっか行って、気分転換したいなー、という私を、旦那さんがドライブに連れて行ってくれた。ホントやさしい。


 バイクでうちから15分くらい家を出たのがもう4時過ぎだったので、だんだん日が低くなって、オレンジ色の景色。カトマンズでも、少し離れるときれいな景色と、涼しい風がとおりぬける気持ちのいい場所が、まだあるんだなー。


 肌寒くなってきたし、そろそろ帰ろうか、と歩き出しすと、近くに小さな丘があって、建物が見えた。たいてい、こういうところはネワールの古い町で、きっと、面白いもんがあるゾ!と思った私は、ねだってそっちの方にバイクを進めてもらった。

***   ***   ***

 ムフフ。思ったとおり。丘の上の一本道は、そのまままっすぐカトマンズの街の方へ向かってる。古いいけれど、手入れの行き届いた家々の間を抜けて、街の入り口の方へ進むと、小さなお寺があった。デビ女神のお寺で、大きな大きな菩提樹の幹に、その幹に鐘が取り付けられていた。残念なことに、その立派な幹だけで、上をみるとボッキリと折れていた。


 お寺や神社は、なぜか10代のころから好きで、ドライブというと、そんなところばかり行っていた。ネパールは、お寺や祠だらけで、子供が出来る前は、よくボーっと座って時間を過ごすこともあった。


***   ***   ***

 お寺や、その近くにある菩提樹は、対になって植えられていることがほとんどで、そのもう一本は、街の入り口にあたるところにあった。そこからはカトマンズの街が展望でき、冷たい風が吹き抜ける、とても気持ちのいい場所だった。子供たちにとっても気持ちいいのだろう。小石で夢中になって遊んでいた。


***   ***   ***

 歓声が聞こえるので目をやると、ダサイン祭の時に作られた大ブランコで少女たちが遊んでいた。夕日を浴びて、こんな絵になる光景って、久しぶりに見たな、と思う。


 たった2時間くらいのお出かけだったけど、心がすーと晴れて、軽くなった。今度は、どこ行こうかな。

0 件のコメント :

コメントを投稿