2009年11月22日日曜日

ネパールの吟遊詩人「ガイネ」がやってきた

 朝、ベランダにでて洗濯物を干していると、遠くからかすかにサーランギーの音色が聞こえてきました。『サーランギー』とは、ネパールの楽器で、簡単にいうと、元が4本あるちいさなバイオリンのような楽器です。その、サーランギーの優しい音色とともに、歌声が聞こえてきました。

 
 「ガイネ」とは、旅をしながらサーランギーを弾き、おひねり(?)をもらい生活をする、それを職業とする人たちのことで、カトマンズで見かけるのは少なくなってきたようです。

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 しかし、音色と歌声は聞こえど、なかなか姿が見えない。あちこちの家の前で演奏して回るので、うちまで来るのに時間がかかるのです。洗濯物もすっかり干し終わったし、そろそろ出かけなくちゃ…。それにしてもなかなか来んね…と思っていたら、

目を凝らすと

 なんだよー隣んちの敷地にシッカリ入って座ってるじゃんよーー←見えますか? なんでウチじゃねーんだよーーと軽く一人でボヤいてみましたが、呼び込むのもなんだかな。ご夫婦でしょうか?男性の方がサーランギーを弾き歌を歌い、女性はその脇で、シャン、シャン、と鈴をならしておりました。ちょっと近寄ってみよう←ってカメラをただ望遠にしただけ


 男性の持っているのがサーランギー。彼がサーランギーを弾き歌を歌い、女性はその脇で、シャン、シャン、と鈴をならしておりました。このゆるーい調子で、庭先や玄関先に座り込み、何曲かひいてまた、何件か先に…ということを繰り返しているようです。

 
 懐かしいような土のような、柔らかい音色とともにやってくる、ガイネ。表に出たら、もう他所へ行っていて、おひねり渡せなかったよ。。また、いつか来てね。

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