2007年7月2日月曜日

雨季の風景

  雨季に入ってもうしばらく経ちますが、これまでのところ、日中はあまり降らず、夜になってドバーと降ることが多いので、今年こそ雨カッパを買うぞー!と思っていたのに、まだ必要に迫られていません。雨季って道もどろどろだし、歩くのやだなーと思い勝ちですが、いいこともあります。

 雨季で一番いいのは、空気がきれいなこと。
カトマンズの空気はとても悪くて、排気ガスはもぅもぅ、砂ぼこりはすごくて、ちょっと外に出ると顔はべたべた鼻の中は真っ黒(失礼)。窓を閉めていても、隙間の多い家のこと、何処からともなく砂ぼこりが入ってきて、部屋の中はザラザラ。拭いても拭いてもザラザラ。キーッ!!砂ぼこりとの戦いさながら。


それから、雨が降ると、一斉に緑が濃くなります。とても清清しい。雨季に入るとすぐ、それまで畑だったところが数日のうちに田んぼになって、それも日に日に緑が濃くなって行きます。田植えもまだまだ機械の導入がされていないところが多く、大抵のところは手作業で進められています。


 借りているアパートは、カトマンズの中心からも近く、便利なところですが、まだまだこうして畑や田んぼを続けているところが多く、窓から見える季節の畑は、目を楽しませてくれます

牛飼いが、草を食ませに親子の牛を連れてきて、アヒルがお尻フリフリ並んでやって来ては、水溜りに浸かり、上がっては日向ぼっこし、夜になるとカエルの大合唱、グワグワグワァァァ!

 田んぼの緑もさることながら、埃をかぶった木々もよその家の庭も、道端の木や雑草も、雨のおかげですっかり洗われ、みずみずしくグングン成長しています。雑草は大変ですが…それはそれで、小さな花を付けているのを見ると、重たくなったチビを抱えてフーフーいいながらもちょっと心が和みます。

 黒い雨雲がグングン迫って来て、きゃっ雨が来る!と思ったらスグです。地元の人たちも雨の匂いを感じて、今までわらわら表に居た人影も急に少なくなります。町は静かになり、雨宿りと称してチャーする時間感覚。急ぐこともない、雨が止むまで待てばいいのさ。

 雨季はもうしばらく続きそうです。

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