2009年1月14日水曜日

近所の翁

 
今は昔、竹とりの翁といふものありけり…。


 ウチの近所にある、小ぶりの竹林。ちょっとした和みスポットです。この小さいながらもうっそうとした茂みには、残念ながら入れません。チェ。「竹取物語」の大ファンのチビは、通るたびに「いぃまぁはむかし~たーけーとーりーのーおきなーというもの~」と声をあげ、「くらもちのみこ君はーー?」「おおとものみゆき君はー?」…おらんやろう。そんなシブい名前の人…しかもネパールに…

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 ネパールでも、竹製品はよく使われていて、その代表がざる状の平べったいもの。以前に紹介した米掃除でご確認くださいマセ。いろいろなものを干すのに使ったり、お盆代わりになっちゃったりと、活躍の一品。一家に一個は必ず、必ずあります。可動ショップのこの方はお店の陳列台代わりに使っちゃってますね。その台にも竹のカゴがあるようです。商品のストックが入ってるのかな?


 こちらは少しカトマンズを離れるとよくある使用法です。カゴをさかさまにして、その中にニワトリのヒナを入れておきます。要は簡易のニワトリ小屋です。ちっちゃいヒナ達は、カワイイ! ウチでも飼いたい…でも世話が…チビたちの世話だけで手いっぱいなのに。。


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と、このような製品を日々、コツコツと作っておられる現代の翁が、あの小さな竹林のそばにおられます。この方です。それでは、どうぞ!

じゃーん

 翁はネパール帽にスニーカーといういでたちです。日のあるところに微妙に移動しながらの作業です。ほとんど毎日会うので、今では翁と挨拶を交わすようになりました。朝は意外と遅くて、夕方は暗くなるまで作業を続けておられます。作成中のかごは、ネパールでは「しょいこ」として使われ、草刈をしたらコレで運び、建設現場ではレンガや砂を運び、と需要の高い製品です。


 最近、このしょいこもプラスチック製が出来たらしく(インド製)ネパールでも使われるようになる日は近いことでしょう。けれども翁には、いつまでもお元気で、カゴを作って欲しいものです。


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