2009年1月20日火曜日

アフリカの蹄  帚木蓬生

 

 これってホントだったらメチャ怖くない?!と同時にすごくない?という一冊。この作品の著者のはハハキギホウセイさんもまた、吉村昭さんと並んで私の大大大好きな作家の一人。舞台は題目のとおり、アフリカ、南アフリカ。黒人社会の貧しさ、支配する白人と黒人との間で、街のスラムに入り込み、医療に従事する日本人医師・作田。そこへ何者かによって天然痘の菌がばら撒かれる…


 現実にはあってはならないストーリーではあるけれど、「起こりうる」時代もあったのでしょうか?ネパールでは人種差別よりも、まだ根強く残る「カースト」、ネパールでは「ジャート」と呼ばれるが、そんな階級の差別を目の当たりにすることが多い。ヨソ者の私などには理解できないが、カーストによっては明らかに社会的に「差別」されている部分も多いようだ。まぁ日本も「士農工商」なんていう階級社会があったんだけどね。


 話がズレてしまいました。。黒人の子供たちの間に蔓延する天然痘。その勢いは留まるところを知らず、何人もの子供たちが死に行く日々。それは一部の白人が仕掛けた「爆弾」だった!白人だけのユートピアをつくろうと目論む、一部の人間によって作られた――――。怒り、立ち向かう日本人医師の熱い情熱がヒシヒシと伝わってくる。当たり前じゃん!白人だけのユートピア?あほかー。そんなこと許されるわけないやろっっ!!と、読みながら腹の中がアツーくなってしまった。私は黒人でもなく白人でもないから、どちらの気持ちも本当のところは理解し得ないと思う。でも、応援するのは黒人チーム!!がんばれ作田!!


 例によって自分がそんな行動を取れるかと言われると… 

 ? ? ? 作田の勇気に乾杯です。


 長い長い間の白人支配のもとにおかれたアフリカの人々も、こうなっちゃ怒り炸裂です。当たり前です。黒人開放運動に火がついて、ゼネストをし、ついには国連からもサポートをもらい、アパルトヘイトの終結へと繋がっていきます。ラストの感動的なこと…今度は胸がアツーくなりました。久々に涙しました。人に見られたらハズカシイですけど。よかった家人はみんな眠ってて…。

2 件のコメント :

  1. みっちゃん1月 27, 2009

    はじめまして
    ネパールに縁があり、以前からブログを読ませていただいていました。本好きなので、本の紹介も楽しみにしています。以前紹介されていた「蒼茫」も「漂流」もおもしろかったです。
    今回、私も大好きな帚木さんの本だったので嬉しくて初コメントです。1作目の「アフリカの蹄」の方が良かったですが、続編も出ていますよね。手元にないので、題名がでてこないですが。
    私と友人の間では「国銅」も人気です。

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  2. みっちゃんさん、ナマステ!ネパールでは「はじめまして!」も「ナマステ!」でいけちゃいます!!カトマンズでは本が少ない環境ながら、やはり活字の無い生活いは絶えられません…実は友人に借りた一冊です。エヘ。ナヌ!続編もアリと!それは…読みたい…。いつの日かゲットできますことを願って…。教えていただいた「国銅」もまだ読んでないし。まだまだにわかファンだなぁ。「3たびの海峡」「逃亡」なんかもかなりお勧めです。アキラもまだまだ、紹介させていただきますよー。

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