2012年2月16日木曜日

まぼろしのご本尊さまに会いに③

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 ラックバッティを燃やして、燃え尽きた一行ではあったが、またあの道のりを戻らなければならない。もう大分、陽も傾いてきた。ところが義姉の手配で、さらに「ガウン・ボージ」、いわゆる田舎での野外パーティ的なものが、用意されていた。

  一応バウン・カーストではあるが、近年、大分ゆる~くカトマンズ・ライフを送っている私たちにとって、そこは厳格そのものであった・・・。

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 バウン家庭では、日常生活において様々なしきたりがありますが、食事のときもしかり。ていうか、食事のとき、かなりきびしくない?

 まず、調理する人は、男も女も、ブラウスやパンツを脱いで(履いてない人多数だけど)ドーティ一丁になる。雨が降ろうが雪が降ろうが、冬だろうが外だろうがカンケーなし。もちろん裸足。生理中はアンタッチャブルに変身するので、ご飯は作れない。他の人が使う水も触れない・・などなど、多々タブーがあります。それが、

 
ここでは、厳格にそれが守られていました・・・。
 ここからは入ってはいかん!


 目に見えないバリアーがッッ!!。目に見えない「ここから先は入れません」の紐が張られているのだ。皆さん、見えます
か?この、紐、見えますか?見えるわけ、ねーーーーー!!



大原則
調理場は神聖である

 
 ここに、うっかり八兵衛登場。すっかりカトマンズっ子となってしまった姪は、うっかり八兵衛よろしく、うっかりその聖なる場所に土足で踏み入れてしまひました・・・。激しく注意され、大目玉をくらった姪は、超ヘコんでました。見えるわけ、ねーやろ!

 そして、ありがたいことに「アンティ、こっから先、入ったら、超おこられるで!!」と、真剣にみんなで私に教えてくれました。いかにもうっかり入りそうな顔してるもんね、アタシ・・・みんなありがとう・・・。

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 食べるのが遅い私は、一番最後にまだ口をモグムグしながら、またあのギュウギュウ詰めの車に乗り込みました。なぜか、きたときよりも3人も人が増えてますよ・・・・・・・・・・。

 「詰めれば乗れる!!!」

 もう、すでに無理やろ・・・。

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